空想癖

わらっちゃう                                                そ
僕がここにいなくても                    ん
世の中は静々と動いている                  な
                              風
線路に飛び込む人                      に
ビルの屋上から飛び降りる人                 笑
少女をイスにくくりつけては                 わ
       手足をひとつずつ         な
           落とし      い
て     で


そして僕は の
ここで 一人 が
途方に暮れる 好



                             さ 
いまここで 発狂しても僕は                え
僕の代わりになる誰かにすべてを託すことなく        も
すべてを託す暇もなく                   平

                          を
「こういうとき、どんな顔をしていいか わからないの」 装

目の前にいる君に聞いてみようか
僕は君を君が僕を信用しているのと同じくらいに信用しているわけじゃないように
君は僕を僕が君を好きだと思っているのと同じくらい好きだと思っているわけじゃない

たぶん、君の答えは決まっている
そしてそれは 僕の考えている以上の

感情はいつまでたっても稀薄で
愛情はそこはかとなく

適度に混んだ電車の中で
君は僕に愛を注ぎ込む
僕は君に生きてゆく支えを求める

そしてそれはすべてが虚構の世界へとなだれ込み
僕が洗いたての木綿のシーツの上で学校に行きたくないと思っては
どうしたら一番正当な理由で合法的に学校をさぼれるか考えた末の
くだらない(いや、本当にどうしようもなくくだらない)空想上の出来事

...だったらいいなぁ、と き
                                  み
電車のシートに座り                         は
つり革につかまっている君を盗み見るように              だ
そっと                               れ
                                  ?
   そーっと
                                  僕
       見つめているときに                  の
                                  知って
                見ていた夢だったんだ          い
そうなんだ                               る
     たぶん                            誰
        たぶんね                        か
                                    で
だんだん                                す
だんだん                                か
意識レベルが低下してきて                        ?
レム睡眠からノンレム睡眠へ
覚醒から幻覚へと向かう途中で僕はまた

きみを                               ダレヲ?


                 僕の一番大好きな君を
ソレハ ダレナノ?
少しずつ
   すこし  ずつ