11 1997.3 終わるときはいつも あんなにも しっかりと 握っていた 手のひらも 今はもう つなぎ止めておく 力もなくて 少しずつ 少しずつ 離れてゆく ちぎれてゆく 君は 前を むいたまま 歩いてゆく 僕は 何もできずに ただひとり ぼうぜんと