『1990』

あの時 君と僕は電車を待ってたんだ 二人で 首をうなだれて みじめな顔をして それが何を意味しているかなんて 関係なかったんだ たぶんね 彼女が君を選んだことも 僕のことは始めから気にも止めてなかったことも わかってたは […]

空想癖

わらっちゃう そ 僕がここにいなくても                    ん 世の中は静々と動いている                  な                               風 線路に飛び […]

月齢15

月が出てるから僕たちの体は青く見えるんだと君はいう/ああそう いえば暗いときは目の色彩を感じる細胞が働かないんだと学校で習 ったことをぼんやりと思いだしてみる/君の体はそういうわけでき れいに蒼く光ってる/蒼白いっていう […]

君をむかえに大学の構内まで

一カ月ぶりの君との逢瀬は大学の構内まで 僕は車にガソリンを入れて 洗車して 君に見せちゃいけない ココロの傷は家の玄関に置いてゆく 君に会うまでには 笑顔を充填しておかないと ココロの栄養補完計画 今日はどこまで何しにい […]

デーゲーム3

せっかくだから おべんと食べちゃおうよ 今日の唐揚げなんかいままでで最高のできなんだから え? 心配で食べる気しない? やだなぁ もう ゆうじくんたら ひどいよ それ あたしだって おにぎりと唐揚げくらいなら上手に作れる […]

デーゲーム2

何も ゆうべ あんな電話かけてくることないのに 「明日 試合 見に行くね」なんてさ ふざけるのもたいがいにしろよな なにが「自慢の彼氏紹介してあげる」だか あんなオンナに振り回されてたんかな、俺 あの時 ふったのはどっち […]

デーゲーム

今日はとってもいい天気 君が野球を見にいこうなんて そんなこといいだすなんて どういうつもりなんだか 河原敷きのグラウンド シートを広げて おべんとを広げて 風が気持ちいいね 君はどこを見ているの? バッターボックス立っ […]

夏の終わり

夕暮れの街 長距離バスのターミナル やっと逢えたと思ったのに もう帰ってしまう君を見送る 夏休みも終わりに近いせいか いつもより人は多くて 君の小さな声は僕の耳まで届かない   「ごめんね」 君はそういったらしいけど う […]

髪を切りに行こう

髪の毛を伸ばし始めたのは なんてことはない、君がひとこと 「ロン毛にしたらどうなるかみてみたい」 そう、いったからで このくそ暑いのに僕はしばらく 髪の毛を切らないでいることにした 耳の上辺りにかかる髪の毛がうっとうしく […]

失恋は、つかれる。

とりあえず、部屋にある君のものは全部捨てよう スーパーからもらってきた段ボール箱にぜんぶつめて 分別はきちんとして、燃えるものは半透明の袋に入れて 燃えないゴミと煮えきらない気持ちは 部屋のすみにしまっておこう 掃除機な […]