2016年2月アーカイブ
2016年2月27日
2016年2月26日
a normal life
野球もサッカーも好きじゃない
走るのは得意じゃない
何かをすれば誰かの邪魔になり
話せば言葉づかいで眉をひそめられ
仕草も同じだ
誰も同じ人はいない
本を開いて音を遮断する
音楽で視界を遮断する
夢は夢だ
展望ではなく願望
寝癖は直す
口は開かない
息はひそめる
気配は消す
生きていることの罪悪感
なりたいものは普通の人
大半の女子がする
大半の男子はしない
僕のすることは
気持ち悪いのだそうです
気がつかなくてもひとり
気がついたら一歩さがる
誰かに触れたことはない
触るのは自分の身体だけ
血が出るくらいに擦る/洗う
全身がぼろぼろになっても
汚いよりはマシと信じる
登校も下校もひとり
教室でもひとり
僕を押しつけあうのは僕の責任
早く消えてしまわなければ
早く消えてしまわなければ
写真は一枚もない
カメラを向けられることも
うっかり写ることも
ゴミ箱に捨てられることはあっても
飾られることはない
時が経てば僕は存在しなかったことになる
取り繕う
外見も言葉づかいも
膨大な量のチャートを作り
膨大な場合わけに対応する
意思は入れてはいけない
必要なのはあらかじめ決められた結末で
僕の意思ではない
誰かの望むアイデア
誰かの望むプロセス
誰かの望む結果
僕はただ介在しただけなのだ
賞賛は他の誰かの手にある
朝
かろうじて立つ電車の中で
自分の周りにだけ隙間が空くことに気がつく
潰されることはない
苦しくもない
与えられた良いことといえば
それくらいのものだ
2016年2月15日
渦を巻く言葉
才能がないとわかっていても、できる範囲ですこし背伸びして前よりもいいもの、って思ってあれやこれややる。
時々、やはり、素養とか才能とかがないとダメなんだなあ、とわかることがあって、じゃあなんのためにそれをやるかって話になる。
それに対してなにもできることはないとわかると、できてたこともできなくなる、というか、やりかたがわからなくなる。
背伸びしすぎだったんだろうか、とか、そもそもそんなことやろうと思わないほうがよかったのではないか、とか。
そもそも論は根本的なところまで戻って話をしてしまう。なにがしたいのか、なぜしたいのか、自分が必要なのか不要なのか、存在の可否とか。
楽しくはない。仕事でもないのに楽しくないことを無理矢理やる必要なんかない。わかってはいるけれど、うまくいかないな。
いっそのことすべて止めてしまえばいいのかもしれないと思ったりもする。
2016年2月12日
four
春
肌が
離れる
話半分の
夏
涙は
流れる
懐かしさ
秋
愛は
飽きて
諦める時
冬
二人
震える
不幸せを
離れていく
名もない心
集めて離す
不実を責め
はらはらと
泣き崩れ
明日を
ふる
時
季節
過ぎる
ぐるりと
輪のように
ダッシュ
夜の誰もいない駅からの帰り道電柱
から電柱まで灯りをたどるようにダ
ッシュして止まって ダッシュして
止まって 止まるたびに振り返って
誰もいないのを確かめるように足音
は聞こえないのに人の気配が する
ような 気がするだけ なのにまる
で気でも違えたみたいな顔をされる