14 2012.1 「布団とレンズ」 冬の縁側に日があたって 広げた布団がふくらんで ふわり ネコが心地よさそうにまるまって 私も少し場所をかりて ふわり 横になって 体に日をうける 空の色をたしかめるように ぐるり 遠くに見えるのはレンズ雲 山もないのに不思議 目をほそめ 凝視しながら 地学のすきだったあなたのこと すこしだけ考えてみる