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1997年9月11日

days(非可逆連続体。)

永遠に変化し続ける今日。
なにひとつ変わらない自分。
「中学ん時から全然変わんないね」
とは そのむかし
一緒に手をつないで帰ったことのあるもと友人の弁。

部屋を大掃除してて出てきた証明用の写真
いつとったものだかは憶えてないけど
いまも使えそうでなんとなく怖くなる
変わっていくことに憧れて
変わり続ける自分を見ていたくて
大学まで行ったのに
いまじゃこんなていたらく。
早番も遅番も残業しちゃったら帰る時間はみんなおんなじでやんの
「あれえ? まだ残ってらしたんですか?」
とは 入社2年目の女子社員の弁。

「日付が変わって22日、今日の空模様です」
テレビでいってるのに僕たちの会話はいつだってそう
「明日、あいてる?」
深夜12時からつぎの日が始まるっていうのを
意識するのは大みそかの夜たった一晩だけ
明けましたっておめでたくない
いつぞやの偉い人が死んだ日
僕は大失恋をした
ありがたいコトに(ちっともうれしくないコトに)
僕は失恋して何年目というのを年号とともに数えることができる
今年で9年目あの人はもう忘れてしまったかしら
などと感慨にふけることはまずなくて
今日も君からの携帯電話が鳴ることを待ってる
「電車でGO!、二面クリア〜!!」
とは ほんの12時間ほど前の話。君の弁。

永遠に変化し続ける今日。
なにひとつ変わらない自分。
そればかりを気にしてる自分がココにいて
今日も今日とて仕事がたまる。
荷物がどっさり。気分はぐったり。
「そういやぁ、小学生の時もこんなこと考えてたなぁ」
とぼんやり。まだらボケのように仕事場を徘徊。
空中浮遊はできないけど
空間浮遊人間関係浮きまくりは僕の得意技
いつだってそう。いまだってそう。
進歩しない自分が悪いのか、それをよしとする自分が悪いのか。

僕Aというのと僕Bというのが存在して
いつも何かをせめぎ合ってるといえば聞こえがいいのかも知れないが
なんてことはない二律背反アンビバレンス
自己矛盾の葛藤の中で日々をのんべんだらりと過ごしています
いっそみんな死んでしまえばいいのに
と口の中で繰り返すアニメの主人公のように
なんのために生きているんだろうと
自問自答してこの文章を終わりにしようかと決心する
「うまくすれはこれが詩のネタになると思ってやってるんだろ?」
とは僕Cのいけん。降参。