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思い出に灯をともして 一列に並べる 一つ置いては一歩下がり 一つ置いては一歩下がる 光の列が長くなって大きく蛇行した川になる頃 君との思い出はすべて光になり 僕の来た道を照らすのです
君との思い出を燃料にして 灯はゆらりと空を照らす 一際大きく燃えるのは二人笑った日のこと 小さく小さく揺れるのは人知れず泣いた日のこと たぶん誰もなんのことかはわからないでしょう 光の列が波となり大きく小さく寄せて返す頃には 僕の心は空になり いつか新しい記憶を重ねる場所を作るのです
このページは、添嶋 譲が2013年1月19日 22:44に書いた記事です。
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